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Flowery

  • 2013/11/19(火) 00:51:00

thatgamecompanyというデベロッパーによる「Flowery」というゲームがPS3のDLゲームがあるのですが、やるたびに似たような感想をツイッターに流してしまうので、改めて何がどうして好きなのかをきちんとまとめて書きます。

まず、概要について。
騒々しい都会。
マンションの一室で植木鉢を覗き込む。
あなたはいつしか夢の世界で一枚の花びらとなる。
穏やかで平和な世界を飛び回る。
風に乗り、空を舞い、自由を手に入れたことにより訪れる安堵。
でもやがてあなたはこの世界にも不安や葛藤が息づくことに気づく。
夢と現実を行き交いながら、あなたはひとつの答えをみつける。
それはおそらく、誰もが生まれたときから持っている大切な気持ち。



というわけで、プレイヤーはひとつの花から解き放たれた花びらになって、夢の中を飛び回ります。
その世界に咲いている花のつぼみに触れると、その花が咲いて、その花のうちの花びら一枚が自分にくっついてきて、最終的には長い花びらでできたリボンみたいになります。

最初は空が青くて芝生が美しいような世界を飛び回るんですが、やがて世界が荒廃していき、その中の障害物に当たると自分がボロボロになって、『ああ、もうダメかもしれない』と思ったときに光が見えてきて、道が開けていくわけですよ。

というところで、このゲームの何がいいかというか何がとにかく美しいかというところを書き出します。


① ストーリーが美しい
基本的に私は自分の実生活でちょっとしんどいなぁという時にこのゲームをつけます。
花びらが自由に飛んで、でもそんな中で厳しい現実にぶつかって、それでもがんばって打破していくという姿を見ると、案外自分のこの現状も、もう少しだけ頑張るとこんな風に開けてくるんじゃないかなぁと希望を抱かせてくれます。
特にラストのステージがものすごくドラマチックなのですが、自分が動くと、花びらの仲間が増えてきて、世界がまぶしくなって、現実は現実のままでも美しいものに見えてきます。
特に分岐があるわけではないから、やっていることは毎回同じで、でも毎回同じことを悩んでこのゲームをつけるかと言われるとそうだったりそうでもなかったりで、それでラストステージをクリアするあたりで感じ始める答えは毎回少しずつ違っていたりして、とにかくそういうのを考えさせてくれる作品はないと思います。言葉がないから、自分が勝手にそうなんだと思っているストーリーが見えるけど、それを否定も肯定もしないところが温かいと思います。

② 音が美しい
ステージでかかっている曲はもちろんそのままで美しいんですが、フラグが立ったあとすごくなめらかに曲の雰囲気が変わっていって、自分の気持の盛り上がりとかそういうのに連動してるんじゃないかというくらいに曲の移り変わりが美しいんです。
サントラも買ったんですが、不思議とゲームをやっているときのように気持ちが入らない。もちろん素晴らしい音楽なんですけど、この音楽の美しさは、あのゲームの浮遊感とか、フラグを立てきったときに無意識に感じている達成感とか、いつの間にか盛り上がっていた演出とかがあってこそなんだなぁと思います。
そして、特にこれをツイッターで何度も何度も言ってしまっていたのですが、ピンポイントで書くとステージ2の雨が地面を叩く音が美しいんです。
現実問題地面近くに耳を寄せて雨が地面を叩く音なんて滅多なことじゃ聞かないのですが、そういう自分がなかなか体験できない世界を味あわせてくれて、そして何気なく過ごしている世界にどれだけ美しいものが溢れているかを教えてくれます。
風を切る音も、芝生の間をすり抜けていく音も美しい。
あと、ここは情緒的な部分ですが、花が咲く音がかろやかで美しい。花が咲いたときに喜ぶんだとしたらきっとああいう美しい音なんじゃないかという想像力が素晴らしいと思うんです。Thatgamecompany愛してる。

③ 演出が美しい
花びらに触れるとき、一瞬だけスピードがゆるんで、少しコントローラーが震えるんですが、本当に自分がその花を目覚めさせたような感触があります。ささやかだけど嫌味じゃないのが絶妙。

あと、風車のステージ!!風に流されて谷間を縫っていったあとにたどり着く夕焼けがとにかく美しい。映像ももちろん美しいんですが、たどりついたときの開放感、突然開ける風景、上に書いたのに戻りますが音楽の切り替え、何もかもが目の覚めるような美しさです。

グラフィックがPS3のスペックをフルにつかった云々かんぬんなのかと言われればそうでもないのかなぁと思うのですが、無駄のない色使い、シンプルなステージ、それでいて映画のようにきちんと要所要所で抑えられているカメラワーク、ものすごい計算がされているんじゃないかと思います。



というわけでとにかく「Flowery」はいいゲームなのです。



以下、蛇足及び愚痴。

美しいと思うところを書ききって、改めてなぜまわりがこのゲームをやらないのかが不思議です。「風ノ旅ビト」はみんなやってるのに、どうして食いつきが微妙なのか。
「風ノ旅ビト」ももちろん素晴らしいゲームでした。あれはオンラインでやるとランダムでしかも全く知らない相手とつながって、毎回ドラマがある。映像も美しいし、音楽も良い。そこは安定のthatgamecompany。
対してこれは特に毎回違うドラマを感じられるわけではありません。一人プレイだし。「Flowery」のようにストーリーも音も演出も素晴らしいゲームなんて溢れている。

となると、単純にやっぱり自分だけがこのゲームに入れ込んでいる何かがあって、それを共有させることができないから周りがやらないんだろうと当たり前の部分に落ち着きます。

そもそも、私が何に感動してるって、落ち込んですがるようにこのゲームを始めても、必ず救ってくれるこのゲームに対してであって、グラフィックとか物語とかそういう具体性があまり無いのです。

そりゃあこんな部分の感動を伝えたって受け入れられるわけがありません。私の言い方だとまるでこれはカウンセリングゲームで、そんなカウンセリングゲームなんかよりもみんな楽しいゲームをやりたいんだと思います。でも楽しいゲームっていう基準も人それぞれだし、そうなるとそもそもゲームをゲームたらしめるものってなんだろうとも思ったり。

私は素晴らしいゲームには人の心を癒やす力とか勇気を与える力とか、もっと言えば哲学があると思っていて、だから「Flowery」も立派なゲームだと思うんですが、もしかしてもっとゲームをやる人たちにとっては違うんでしょうか。「Flowery」いいゲームなのになぁ。

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ラブ・アクチュアリー

  • 2013/03/10(日) 14:48:09


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(2012/04/13)
アラン・リックマン、ビル・ナイ 他

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『ラブ・アクチュアリー』観ました。監督はリチャード・カーティス。ロマンティック・コメディに定評があるそうで。


あらすじ
クリスマスのロンドンを舞台にした、19人の男女による群像劇。新しいクリスマスソングでカムバックしようとする落ちぶれたロックンローラーや、秘書に一目ボレをしてしまった仕事に身が入らないイギリスの新しい首相、入社以来同僚に片思いを続ける女性などなどが出てきます。



群像劇は楽しいし好きなのだけれど、なにせ登場人物を覚えるのが苦手なのでときどき「…これ誰の話だっけ?」となってしまいました。残念すぎる私の頭。

物語としては9つのストーリーがあったけれど、一番好きだったのは学校で一番人気の女の子に恋をした男の子の物語でした。小さい子の恋物語はかわいい。
一番もやっとしたのは会社の経営者で愛する妻と3人の子どもがいるのに、若い部下にアプローチをかけられてフラフラする人の話。
でもこの話にはMr.ビーンのローワン・アトキンソンが出てきて面白かったです。



全体的に画の撮り方が白っぽい?というかソリッドな感じでした。普段あまり観ない色使いだったので新鮮。パッケージが白赤の映画って全体的にこういう色使いというイメージの画だよなーと思って観ていました。光の飛び方が強いのかなぁ。

前々から観たいーと思っていた映画だったのでようやく観れてよかったです。今年はいっぱい映画観るぞー。

ブロードウェイと銃弾

  • 2013/03/05(火) 01:35:38


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ジョン・キューザック、ダイアン・ウィースト 他

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『ブロードウェイと銃弾』観ました。監督はウディ・アレン。ウディ・アレン作品になぜか触れる機会が少なく、『人生万歳!』以来観るの2本目でした。
でも安定して面白かったのでもうちょっとじわじわやっぱり追っていこうと!追っていくには数多くて体力いるけど!決意だけは一人前。



【あらすじ】
自分の芸術性を追い求める売れない劇作家デイヴィッドに、ある日プロデューサーが出資者を見つけてくる。自分の作品が世に出ると喜ぶが、キーパーソンに出資者であるギャングの親分の愛人オリーヴが条件だった。
デイヴィッドはそれならばと主演に大女優のヘレン・シンクレアと俳優ワーナー・パーセルを指名。
しかし、芝居はオリーヴが口を出したり、自分の思い通りの芝居にするため色仕掛けでデイヴィッドを籠絡したヘレンによってまとまらない。さらにそこへ、オリーヴの警護役であるチーチまでもが演出に口を挟むようになる。
しかし、そのチーチによる改訂は評判で、芝居は成功の兆しを見せ始める。だが、チーチはこの演出によって芝居に入り込みだし、この芝居を自分のものであると主張を始める。


ウディ・アレンは出てなくてもやっぱりウディ・アレン映画だなぁと思いました。テンポよくシニカルで、絶えず誰かが話しているのに耳に心地いい。
この猥雑さは嫌いではないと見終わった後の満足感が大きかったです。

ヘレンが「しゃべらないで!」とデイヴィッドの口を抑えるシーンはかなり面白かったです。ヘレンの陶酔っぷりが滑稽で、それにまた愛だとかを感じてしまうデイヴィッドがなんという愚か者。


でも、たぶんこの映画のジャンルはコメディなんだろうし、わりと綺麗に終わったけど、デイヴィッドの決断を見送るとちょっとさみしくもなりました。
『自分はアーティストじゃない』なんて、ずっと自分はアーティストだと信じて生きてきただろうによく認めたなぁと思います。潔いけど、『それでいいのか!』とか思ったり。
でも『それでいいんだよ』とも思えることが重要なんだろうなぁとかも思ったり。
芸術家はいつも一番自分を許さないで生きてるような人ばかりだから、それでいいと自分が思えるまでが大変なんでしょうねぇ。

とにかく、アーティストになってしまったチーチが自分の芸術性を最後に主張して孤独に死んでいき、自分はアーティストではないと認めたデイヴィッドが得たものが彼女との愛っていうのは非常にわかりやすい構図だなぁと思いました。
経緯はどうあれ、“そういう人生もある”ってあっさり見せてくれるのが今のところ私の中のウディ・アレン映画です。




『やっぱり芸術家の孤独は埋まらないのかなぁ。』

とか今までとか最近間近で見たアーティストを思い出して頭がグルグルしたけど、たぶんそこまで考える映画じゃない。はず。

9〜9番目の奇妙な人形〜

  • 2013/03/03(日) 22:20:02


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イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー 他

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『9〜9番目の奇妙な人形〜』観ました。監督はシェーン・アッカー。
もともとこの監督の短編アニメーション『9』を長編化したものだそうで。


【あらすじ】
人類が“マシン”によって滅ぼされた世界で、背中に「9」と書かれた人形が目覚める。9は自分に似た人形、「2」に出会い自分たちは仲間であると教えられる。 そのとき、機械で出来た怪獣が二人を襲う。2は連れ去られ、再び一人ぼっちになった9は自分たちのような人形をまとめる1やその従者8、そして女騎士の7などに出会い機械の怪獣、そして“マシン”の謎を突き止めていく。


だいたいこんな感じの話でした。
ストーリーは単純ですが、全体に漂う雰囲気はダークでおぼろげ。
序盤の人類が滅ぶシーンのえぐさや、怪獣の倒し方がわりに残酷で、もうちょっと単純な3Dアニメ映画だと思っていたのでちょっとびっくりしました。

鉄臭くて重苦しくて、とても独特な雰囲気のある3Dアニメでぐいぐい引き込んでくる作品なのですが、「今3Dってここまで作れちゃうんだ…!!」と感動もしました。

セルアニメとかならまだ「どうやって動いてるのか」はわかるんですけど、3Dでどうやったらここまでぐりぐり動かせるんですかねぇ。奥行きとかカメラワークとか本当によくできたアクション映画で終始ため息出っぱなしでした。


あ、キャラクターは初期装備のリトルビッグプラネットに似てるとか思ってました。向こうの人は麻縄とかジッパーが好きなのかしら。

アンダーグラウンド

  • 2013/03/03(日) 00:56:12


アンダーグラウンド Blu-rayアンダーグラウンド Blu-ray
(2012/04/28)
ミキ・マノイロヴィチ、ラザル・リストフスキー 他

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2週間ほど前ですが『アンダーグラウンド』観ました。監督はエミール・クストリッツァ。この方の作品は初めて観ました。


ベオグラードを舞台に第二次世界大戦からユーゴ内戦までとユーゴスラビアの歴史を描いたとてもカオスでユーモラスに富んだ映画です。
本編は3時間ほどありますが、第一章「戦争」、第二章「冷戦」、第三章「戦争」と章立てになっているのでわりとだれることなく観られます。

映画を観るときに「今日は心温まるストーリーが観たいなぁ」とか、「怖目のサスペンスが観たいなぁ」とかあると思うんですが、どうにも鑑賞後に抱く感想が自分の中で複雑で抱えきれない作品でした。



そもそも私はこのあたりの歴史に疎いので、この時代を生き抜く人たちの悲惨さとか、それをぬぐうために信じているものとか、そういう背景が全くわかりませんでした。
とはいえ、映画としてストーリーが破綻している部分はなかったので素直に観ていられたのですが、この映画にちりばめられた笑いに自分が素直に笑っていいのかどうかが結構困ったりしつつ笑って終わった3時間でした。

笑ってしまうシーンはいろいろで、楽団みたいのを引き連れて騒ぐシーンはもちろんなのですが、ラスト辺りでマルコとナタリアの亡骸が乗っかった車椅子が燃えながらくるくる回るシーンや、最後の馬鹿騒ぎしながら現世から離れていく人々のシーンは泣き笑いしてしまいました。
悲しすぎて滑稽で、純粋に自分がそのシーンを笑いとして観て楽しんでいるのか、悲しい部分から目をそらしたくてそのシーンに現れている歪みを笑っておきたくなるのか。

もちろん純粋に悲しくて泣いたシーンもあります。この映画は戦争によってタイトルの通り「地下(アンダーグラウンド)」で暮らす人たちが出てくるのですが、その地下で暮らす青年がいろいろあって地上に出た時に、『地下へ帰りたい』と泣いてしまうのです。
その直前にはじめて見た地上の世界を美しいと思うシーンがあるのもあいまって、哀れで仕方なくて涙が出ました。



でもやっぱり、笑いたいのか泣きたいのかわからない、というカオスな感情に支配される映画でした。見終わった後の感覚はある種「ビッグ・フィッシュ」に近くもありつつ。

思い返すとやっぱり自分はあの映画を観ている最中、ずっと悲しかったのかなぁとか考えます。確かに笑って見てたんだけどなぁ。




今年こそはもう少しブログ更新したいです。感想書かないとなんの映画観たか全然覚えてられない…。

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